2006-01-01から1年間の記事一覧

ヒマ人礼賛

ぼくは他人を「ヒマ人だな……」といって揶揄する人間になりたくないなあ、とつねづね思ってます。その理由と思われるものををいくつか思いつくままに書き出してみました。 一、ヒマ人という生き方 ヒマ人は理想とする生活スタイルですからね。自分がそうなり…

仕事、人生、そして教育(3)

最初にこれだけは言っておきたいと思います。 「転職しようと思っているにせよそうでないにせよ、25歳を過ぎたらできるかぎり早いうちに、一度は本格的な転職活動をしてください」、と。 転職活動を通してぼくが得た一番の教訓は、これに尽きます。 山一証券…

安藤健二『封印作品の謎2』

封印作品の謎 2作者: 安藤健二出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/02/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (72件) を見るこないだに続いて作品の「封印」に関わる本。 前著では「差別」に関わって規制された作品の紹介が主…

仕事のゴタゴタで更新頻度は落ちると思いますが、生きている限り、あまり頑張りすぎないようにして*1適当につづけていきます。というわけで、これからもよろしくお願いします。 *1:そんなことが可能なら、の話ですが……。

仕事、人生、そして教育(2)

前職を辞して無職となり、自分にとって、そして今の時代にとって「仕事」って何なのか、みたいなことを考えつつ、これからの身の振り方を考えてました。先月中頃より更新が止まったのは、それが一区切りして転職活動を始めたためです。そして、ひとつき足ら…

森達也『放送禁止歌』

放送禁止歌 (知恵の森文庫)作者: 森達也出版社/メーカー: 知恵の森発売日: 2003/06/06メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 961回この商品を含むブログ (180件) を見るふり返ってみれば小学生の時分から、ぼくは「表現の保護と規制」の問題に関心を持ちつづけ…

きたみりゅうじ『新卒はツラいよ!』

新卒はツラいよ!作者: きたみりゅうじ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 86回この商品を含むブログ (44件) を見る平成不況のまっただ中に求職することになり、中小IT企業に新卒未経験で就職、そして退職するまで。…

マトモな哲学のすすめ(5)

マトモな哲学のためのブックガイド・その3 哲学ブックガイドの最後ということで、少し本格的な入門書をドドッと紹介します。 最初のブックガイドで哲学における「論理」の重要性を説明しました。 論理についての研究はさかのぼれば古代ギリシャのアリストテ…

マトモな哲学のすすめ(4)

マトモな哲学のためのブックガイド・その2 マトモな哲学入門書の紹介第二弾です。 前回紹介した本には哲学者の名前がほとんど出てきませんが、今回はそういうわけで哲学者の仕事に言及する“より一般的な”哲学入門書を採りあげました。 哲学のモノサシ作者: …

マトモな哲学のすすめ(3)

マトモな哲学と「高校倫理」の違い 前回は「マトモな哲学」の“マトモな”という点に重きを置いた入門書の紹介をしました。今回は“哲学”のほうに焦点を当ててみたいと思います。 これは以前にも書きましたが、ぼくは高校で倫理の授業を受けられなかったという…

マトモな哲学のすすめ(2)

マトモな哲学のためのブックガイド というわけで、ぼくがこれまで読んだ中で「マトモな哲学を始めたい」という人に推薦できる本をいくつか紹介してみようと思います。入門書なので、「前提知識をほとんど必要としない」ということを念頭に置いてピックアップ…

マトモな哲学のすすめ(1)

hideo's hideout 哲学の境界設定 タイトルは違いますが、このつづきになります。 「トンデモ哲学」とは何か 「啓示(または“悟り”)」の問題について考えてみましょう。 宗教的、あるいはオカルト的な主張をする人はたいてい、自分自身か、自分が崇めている…

過去記事の見直し(AHK、はてブまわり)

IT

前回のつづきでなくてすいません(^^; 利用しているソフトやサービスの仕様が変わったことでこないだ書いたばかりの話がいきなり通用しなくなってしまったので、ちょっとその落ち穂拾いを先にやりたいと思いまして。 はてブで「タグの絞り込み」 hideo's …

哲学の境界設定

中村さん vs bewaadさん「経済学は科学か?」 bewaad institute@kasumigaseki(2006-02-24) 中村正三郎さんの経済学観について 巡回先であるbewaadさんのところで久しぶりに「中村正三郎のホットコーナー」の名を目にしたと思ったら、こんな内容でした。 中村…

「次に読む本」をストックする(4)

前回XTMemoを使って読書チェックノートをつくる方法を紹介しましたが、XTMemoの作者towofuさん直々に、bk1の書籍詳細ページからワンクリックでXTMemoへ書籍データを追加するSleipnir用のスクリプトを書いていただけました(^^) XTMemo(XTMemoのホームペ…

「次に読む本」をストックする(3)

XTMemoをチェックノート代わりにする 前回までのような紆余曲折の末、いま手元にあるソフトを利用して何とかできないかと思ったのです。実際できたものは妥協の産物で、これまで挙げたすべての「デメリット」をクリアしたものではありえないわけですが、その…

XTMemoを便利に使おう、の一例。

「次に読む本」をストックする(2)

アナログチェックの定石を前回書き忘れてました。気になる本をよく出す出版社の「目録」を手に入れる、これです。まあでも、今ならウェブで引いてくるのも簡単なんですけどね、一応。 それで今回は、デジタルチェックの仕方について。 書籍管理専用ソフトを…

「次に読む本」をストックする(1)

言及した本の一覧を見ていただければわかるように、ぼくはそこそこ本を読む人なのです。 でも、本を読む人にもいろんな人がいて、書店にフラッと入って目についたものを手にする人、仕事で必要な本をガバッと購入する人。特定の作者やシリーズのファンで、そ…

過労について(3)

〈私〉と過労死の日本的経営論 前回集中的にとりあげた大野正和さんのホームページ、あるとは知りませんでした……、リサーチ不足orz 言い訳になりますが(^^; サイトのタイトルに「名前」が入ってたほうがいいかもしれませんね。Googleで名前を引くと、他…

過労について(2)

ウェブ上に適当な資料が見あたらなかったので直接お見せできないのが残念ですが、前回紹介した森岡孝二『働きすぎの時代』には「労働時間の二極化」を示すグラフが示されていました。 労働者全体でみると一見ここずっと年間労働時間が減っているように見えま…

瀬田季茂『科学捜査の事件簿』

こないだ「筆跡鑑定についてフォローしてみたい」と書きましたが、あのつづきになります。 「筆跡鑑定」についてGoogleで検索していただければわかると思いますが、この世界、というか業界は、かなり“微妙”であるようです。 筆跡鑑定の「応用分野」として有…

キーボード嗜好とソフト的解決

今回のエントリはほとんどただのチャチャ入れに過ぎません、悪しからず。 コデラ ノブログ: 致命的欠陥 ITmedia +D Blog 小指が短めなので、日本語キーボードだとEnterキーが遠いため、英語キーボードを好んで使っている、ということで、そういうキーボード…

過労について(1)

前職の退職理由の一つが過労であったこともあり、どうしてそうなったのか、その状態の何がまずいのか、そうならないためにはどうしたらよいか、といったことを知りたかったので、「過労」関係でいくつか本や資料に当たりました。 「karoshi」ということばが…

愛のわけまえ

道徳感情についての、論理的な思考実験をちょっとメモ。 ぼくたちは、というか少なくともぼくは、世界のすべての人をわけへだてなく愛さなければいけない、とは思えません。←ここちょっと注意。「思いません」じゃなくて「思えません」ということで、できる…

XTMemo&ttPage-R大幅機能アップ!

IT

これまでに紹介したメモ取りソフト「XTMemo」とテキストビューア「ttPage-R」がバージョンアップし、機能が大幅に増えました。大変嬉しいのでここでまた紹介します。 XTMemoについては、 検索条件で「除外」ができるようになった コマンドでメモを出したり閉…

PC入力コストの削減(2)

というわけで昨日のつづき、「キーボード操作のコスト」の削減について。 入力コスト削減の極意は「使うんだけど、使わない」ということですね。おお、何とか道の極意みたいだ……(^^; 要するに、キーボード操作のコスト削減ということも、「キーボード操…

PC入力コストの削減(1)

IT

前回キーボードショートカット(あるいはキーバインド)について書きました。ショートカットを利用するのは、マウスの操作に比べ「速くて簡単」だからです。そのためには少々の“呪文”を覚える必要があります。で、呪文を覚えるコスト<マウス操作のコスト−キ…

寝言は寝てYeah!

さあ始まりました。 ……一度これやってみたかったんです(^^; 自分で言ったのを覚えてる寝言というのがありまして。たぶん他にもいろいろ言ってるんだろうなあ、とは思うんですけど、この「言ったのを覚えている寝言」というのは、言った瞬間、自分でビッ…

ショートカット快適化計画(3)

IT

昨日のつづき。 インデックスファイルいらない版を書いてみました。「手を抜く」という意味では、このほうがスマート。スクリプト的にもちょっとスッキリ。 #x:: b_folder = c:\shortcut b_default = %b_folder%\00default.txt WinGetActiveTitle, soft_titl…