まめFile4とポチエスの連携

久々のPCネタです。

こちらのページで入手できるファイラー「まめFile4」と、

こちらのページで入手できるメニューランチャー(?)「ポチエス」を、ぼくは利用しています。
この夏休みに、このへんがもう少し便利にならないかと思っていろいろ整理してみました。


Windowsをお使いの方なら、デスクトップ上の「マイ コンピュータ」をクリックして出てくる名も無きウィンドウのことを知っていると思います。このウィンドウの実体は「エクスプローラー」というソフトで、Windowsに標準で存在するもっとも原始的なファイラーです。オンラインソフトで一般にいう「ファイラー」というのは、要するにこれをもっと使いやすく、もっと多機能にしたもの、と言えます。
まめFile4は一言で言えば、機能強化版エクスプローラー、という感じのソフト。外観はエクスプローラーとほぼ変わりがなく、導入してみるとちょっと拍子抜けしますが、その実とても多機能で便利なので、使いこむほどに新しい発見があり味の出てくるファイラー、というのが昨年から使い始めたぼくの感想です。


一方、ポチエスは、ぼくもこないだ導入したばかりで全容がよく把握できてません(^^; 複数のソフトの集合体ですが、「関連付け版esExt5」というものだけいまのところ利用しています。このソフトは、一つの拡張子に対して複数のアプリケーションを関連づける、というものです。
エクスプローラーのメニューから、「ツール」→「フォルダオプション」→「ファイルの種類」と進むと、“拡張子の関連付け”の一覧を見ることができますが、通常一つの拡張子には一つのアプリケーションしか関連付けすることができず、関連付けされたソフトは、その拡張子のファイルを左クリックした際に起動してくることになります。一方、右クリックして表示されるメニュー(コンテキストメニュー)には、複数の項目を表示することができますが、こちらもソフトごとに勝手に項目を登録されたりするので混乱します。たとえば、「.mp3」の音声ファイルを右クリックしてみると、「Open」「開く」「再生」「○○に追加」等々といったメニュー項目の下に、さらに「プログラムから開く」といったメニューがあり、さらにその下に……とゴチャゴチャです。「Open」「開く」「再生」では、一見してどれがどのアプリケーションに関連づけられたメニューなのかもわかりません。
ポチエス(esExt5)を使うと、このへんの問題が一気に解消されます。ポチエスを通してファイルにアクセスすると、関連付けがただ一つの場合にはそのまま単純にアプリケーションが起動されます。関連付けが複数の場合には、必要最低限の項目だけ表示するようにコンパクトにしたようなメニューが表示され、その中から選択して起動します。このメニューについては自分で用意する必要がありますが、書式は簡単ですし、メニューの表示形式は自分の好みに合わせて編集できます。


しかし、ここで一つの問題があります。それは、どうやって「ポチエスを通してアクセスするようにするのか」ということ。
すぐに思いつく方法としては、通常のコンテキストメニューの「送る」にポチエスのショートカットを入れておき、ファイルを右クリック→送る→ポチエス、というようにアクセスする、というものです。しかしこれでは、そもそもポチエスを使う意味がありません。あのメンドくさい右クリックメニューを使うのがイヤだからポチエスを使おうとしているのに。
もっと過激な方法としては、先ほどの「フォルダオプション」で表示される拡張子の関連付けを、すべてポチエスに関連付けられるよう変更する、という手段が考えられます。しかし、これも“やり過ぎ”でしょうし、そもそもそれ自体がメンドくさい。
というわけで、もっと簡単で便利な方法を考えましょう。ふだんファイラーとしてまめFile4しか使ってないなら、その機能を利用してアクセスするということが可能です。


以下、その具体的な方法。


まめFile4の「設定」→「ランチャ設定」に、ポチエス(esExt5)を追加します。ここで「ランチャの詳細設定」ウィンドウにて、「コマンドラインオプション」に「?SelFile?」を指定します。これは、コマンドラインオプション指定欄の右にある「...」というボタンを押して表示される「マクロ入力」ウィンドウにて、「選択中のファイル」を選んでもできます。そこまで設定できたら、OK、OKでウィンドウを閉じます。
次に、「設定」→「キーボード・マウス設定」から、「キーボード割当て」タブにて、「ランチャーコマンド」とある中からポチエス(esExt5)を探し、それを選択してショートカットキーを割り当てます。ぼくは“ポチ”ということから「.」(ピリオド)を割り当てました。これもOKしてウィンドウを閉じましょう。
これで終わり。
後は、まめFile4上でファイルを選択した際、上で設定したショートカットキー(ぼくの場合はピリオド)をチョコンと押すだけでそのファイルがポチエスに渡され、ポチエスの設定に従ってアプリケーションが起動されたり、小さいメニューが表示されたりすることになります。


と、まめFile4とポチエスの連携だけなら以上で終わりなんですが、ショートカットキーの設定をいじくってもう少し使い勝手を(自分的に)よくしてみたので、その設定を一緒に提示しておきましょう。

キー 機能
H 左移動(Shift,Ctrl連動)
J 下移動(Shift,Ctrl連動)
K 上移動(Shift,Ctrl連動)
L 右移動(Shift,Ctrl連動)
. esExt5
Shift+I オブジェクトを一覧表示します
Shift+J 下移動(Shift,Ctrl連動)
Shift+K 上移動(Shift,Ctrl連動)
Shift+S ウィンドウ内の各オブジェクトの詳細情報を表示します
Ctrl+S プラグイン 1

これはまめFile4の「情報」→「キーボード割り当て情報」から「CSV出力」したものをはてなテーブル記法に改めたものの一部抜粋です。
h、j、k、lにはもともと別の機能が標準で割り当てられていましたが、それらはすべて「Ctrl+〜」に変更しました。hjklに新たに割り当てた機能はカーソル移動の設定なんですが、この設定、わかる方にはわかると思います。UNIXの標準エディタ「vi」のカーソル移動方式なんですね。ぼく自身はvi派ではなく、もう一つの代表的なエディタ「emacs」のほうの人なんですが(愛用エディタはxyzzyですし*1)、ここはこのほうがカーソル移動がやりやすくなると思ってこう設定しました。このようにするまでは方向キー(矢印キー)でファイル選択の切り替えを行なっていましたが、このことによってまめFile4上では手をホームポジションから離すことがめったになくなりました。
ピリオドにはポチエスが設定されています。
Shift+IおよびShift+Sの設定は、つまりファイルリストの表示形式を「一覧」にするか「詳細」にするかということで、Iは一覧の、Sは詳細の頭文字です。ただし、この設定で利用するためには、「Shift+英字でインクリメンタルサーチ」という標準機能を切っておく必要があります。まめFile4の「設定」→「キーボード・マウス設定」の「その他のキー」タブで、一番下のほうにある「全体に影響するキー操作」のうち、「Shiftとの組み合わせはインクリメンタルサーチとして使用する」のチェックをOFFにしてください。
Shift+JおよびShift+Kの設定は、Shift+矢印キーで行なっていた「選択範囲の拡大/縮小」を方向キーを使わずに行なうためのしかけです。
最後に、Ctrl+Sで「プラグイン 1」とありますが、これはAMA Softにて「まめFileプラグイン」として配布されている「C/Migemoインクリメンタルサーチ」をセットしています。Migemoの説明までしだすと大変なので(^^; ここでは割愛させていただきます。

*1:xyzzyには標準でファイラーが付属しているんですが、なんとなく使いにくく思って使ってませんです(^^;