『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014』

今年2月にさいたまスーパーアリーナSSA)で開催されたアイドルマスターのライブイベント『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014』(通称「SSAライブ」)。
目下展開中の3シリーズ「アイドルマスター」・「アイドルマスター シンデレラガールズ」・「アイドルマスター ミリオンライブ」がアイマス史上最大の会場で一堂に会するライブ。その様子を収めたBlu-ray Discがこないだ発売され、ようやく目にすることができました。



「7thライブ」*1が2012/6/23の開催でBD発売が2012/11/28。「冬フェス」*2が2013/2/10の開催で2013/7/3の発売。「8thライブ」*3が2013/9/22の開催で2014/2/19の発売。
だいたい終演後5ヶ月ぐらい経ってからBDが発売されていたので、今回も7月ごろに出るものだとばかり思っていたのですが*4、10月末までプラス3ヶ月の後ろ倒し。10月頭にBD発売となったアニメ劇場版*5を待ち合わせたのだと思われますが、非常に待ち遠しかったです…
今回はその感想、というより「鑑賞メモ」に近い内容ですが、ちょっと書き残しておこうと。

販売元

ライブBDの販売元が、いつもの日本コロムビアではなく、ランティスとなりました。
変わった事情はよくわかりませんが、このことによってこんな変化が。

  • PVが長くなった!

BDの販促として内容紹介のPVがYouTubeで公開されますが、コロムビアが担当していた以前はこんな感じでした。(これは7thライブの例)



約1分、ダイジェストというよりはほとんど「CM」といった感じ。
これがランティスでは──



これだけでも6倍の長さですが、このPVは「Vol.01」と題されてまして。結局、全3回+BD-BOXの特典分1回、全体で合計「20分」という太っ腹すぎる大ボリュームでした。
すると…



対抗意識が芽生えてしまったのでしょうか。
これは11月に日本コロムビアから発売予定の、シンデレラ1stライブ『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1stLIVE WONDERFUL M@GIC!!』のBD*6のダイジェストなんですが、なんと「10分」。キュート・クール・パッション3属性全部10分ずつで合計30分ですよ!
これは嬉しい変化でした。…ここまで長いと、本編を見る楽しみが減ってしまいそうな逆の心配をしてしまうレベルですが(^^;


一方で残念な方向への変化もまったく無いというわけではありません。商品の品質に影響のあるものではありませんでしたが。

  • 歌詞カードが無い…

他のランティス製ライブBDも同様でしたので、おそらくランティスだから無いのだと思われます。
セットリストに含まれるすべての楽曲のCDをもっているわけでは自分はありませんので、歌詞カードを見ながらのBD鑑賞もこれまで時々していたのですが、特に今回は本家・シンデレラ・ミリオンと多岐にわたる多数の演目があり(1公演50曲超!)、今回のような場合こそ欲しかったなあ、と。

会場

さいたまスーパーアリーナは、やっぱり広かった。そして高かった(!)。
見渡す限りの人・人・人、まるで人の海のようになってるんですが、中でも一番驚いたのは、天井の高さにまで客席があること。ここまでいくと、「海」というより聳える「山」といったほうが適当かも。
たとえばドームならたしかに広いのでしょうが、この「観客の海に“包まれている”」感じはどこまで見上げてみても人がいるSSAならでは、という感じがします。
今回のライブではこの「客席の見栄え」も大きな見どころ、と思いました。


過去にも客席が目に入ることが無かったわけではありません。ツアーの一公演など狭い会場では演者の目と鼻の先に見えますし、幕張メッセ(冬フェス、8th千秋楽。5thはカメラが…)や横浜アリーナ(7th)などの広い会場では客席の映るヒキの映像が会場の広さを実感させてくれました。
また、7th中盤の「横浜アリーナスペシャルメドレー」で演者の皆さんがそばを通った際の、プロデューサーの皆さんのとても嬉しそうな表情とやさしく手を振る様子は忘れられません。(何十回も見たので覚えてしまったのかもしれませんが(^^;
そしてもちろん、色とりどりのサイリウムやペンライト。今回感銘を受けてしまったのも実は、今やすっかり見慣れていたはずのこの景色、でした。


自分が後から見返すときの参考に(と言いつつすでに3周してますが)、いくつか「ここ!」というシーンをピックアップ。
全体的にはやはり「ドキドキの初日、完成・安定の二日目」という感じで、二日目のほうがサイリウムの用意ができていて画面によく映えたと思います。

  • DAY1 DISC1 0:08:44 『READY!!』 センターステージでスポットライトを浴びるガールズの背後からのヒキの映像

「光り光るスポットライト」から「夢は叶うもの 私信じてる」の歌詞の流れと、この光景ですよ!

  • DAY2 DISC1 0:34:35 『Rebellion』の「真実の赤!」

センターステージだからこそのこの見栄え、と思います。スパーン!と音が鳴りそうなほど鮮やかな切替の瞬間を目撃することができたのは。

  • DAY2 DISC1 2:18:44 『Hello!!』の戸松遥さん挨拶直後のヒキの映像

さいたまスーパーアリーナスペシャルメドレー」の一曲ですが、流れ始めた当初はつけはじめたサイリウムの色がけっこうバラバラだったんですよね。初日と曲の流れが変わらないのでその色を用意していた人、誰が出てきたのかわからず迷った人、…
それが、挨拶が始まった瞬間「うおおおおっ!!」とそれまで聞いたこともない歓声が起こって、挨拶が終わって客席にカメラが戻ったら。…もちろんこのサプライズゲストの登場にも驚き感動しましたが、一面のピンク色にも胸を打たれました;;

  • DAY2 DISC2 1:07:50 『my song』が終わって『チクタク』に移る流れ、から後ずっと

バラードパートは、曲の切れ目で光が少しずつ落ちて次の色の光がつきはじめる様子など、その光の“またたく”様子が完全に「星空」でした。
『チクタク』のときは、会場全体が、オレンジ色というより「黄金色」に包まれているように見えましたし。


それに、『恋花』から『君が選ぶ道』の流れなんか、“神がかってるな”、と思ったんです。
貴音/原由実さんの公式イメージカラーは「臙脂(えんじ)色」、つまり赤紫色なんですが、ちょうど合う色が無いので、赤だったりピンクだったり紫だったりと、それぞれ思い思いの色のサイリウムが振られる光景がきれいだな、といつも思うんですよね。桜をバックにしたパフォーマンスも、コメンタリーでどの共演者からも口々に「綺麗」「美しい」と言われるほど。
小鳥/滝田樹里さんの公式イメージカラーは「ひよこ色」ということで黄色なんですが、小鳥さんのビジュアルの印象が強く「緑色」を発しているためか緑色を振る人も多くて、こう言うと原理主義者の方に怒られてしまいそうですが、黄色と緑色の混じる光景がやっぱりきれいだな、と思ってまして。
その二人の出番がこうして並んで、入れ替わるときの光景の美しさといったら…!

出演者

次の出演者紹介動画が参考になります。



全体として、「シンデレラのエネルギー」「ミリオンのポテンシャル」そして「765プロのパワー」を感じたパフォーマンスでした。
公演についての詳細な話はライブレポートがいろいろあがってますのでそちらを確認いただいて。ここではちょっと、アップで見られるからこその「印象に残った表情」のピックアップをば。

  • DAY1 DISC1 0:31:10 福原綾香さん、『Never say never』の「いつかたどり着けるその日まで」のキリッとした眉

8thライブのときとは完全に別人ですね。
「歌声に素質を感じる」というのが8thライブ時点での印象だったんですが、ここで「この人やっぱり“青”だ!」と。

  • DAY1 DISC1 1:21:16 雨宮天さん、『ライアー・ルージュ』の流し目

ものすごい色気を感じます。まだ若いのに。

  • DAY1 DISC1 1:36:40 渡部優衣さん、挨拶の後、声援が返ってきたときの「わぁっ」という表情

単純にかわいいと思いました(^^)

目をつむったまま踊り始める美希の姿が印象的な、アイマス屈指のかっこいい曲で。「ドヤッ」て歌うイメージだったんですよ。
でも、二日目もそうなんですけど、「満面の笑み」と言っていい笑顔だったんですよね。ああ、きれいだなあ、と。

  • DAY2 DISC1 0:36:19 沼倉愛美さん、『Rebellion』の終わりでニヤッとするところ

7thでもありましたよね、こんなシーン。
コメンタリー聞いて吹き出しました(^^; 浅倉杏美さんの淑女化も進んできてるような… 志保の中の人も“痴早”を受け継いでるみたいだし。そんなとこまで似なくても…

「引率の先生と生徒たち」という感じに見えてなんだかほほえましくなっちゃいました(^^)
表情じゃなくて見た目の話ですみません。初日は愛美さんの存在がその感じを中和してたんですが、この日は特に幼く見えるこの二人だけなので。


あ、それともう一つ。シンデレラやミリオンのメンバーって、歌が皆キャラ寄りだなあ、と思ったんですよね。
初めにキャラがあった人たちと、キャラを作ってきた人たちの違いなのかとも思ったのですが。

オーディオコメンタリー

結果的に、仕切った人のイメージで「知性」(?)のDAY1、「感性」のDAY2という感じの組合せになってました。


今回のコメンタリーは各日程でメドレー部分を除いて前後半に分け、2時間ずつ計4パートで765・シンデレラ・ミリオン混成の4組が話す、という構成。そうなるといきおい、765所属の仕切り屋が誰かによって各パートの色が決まってきます。
765プロメンバーで話を仕切るタイプの人というと、中村繪里子さん、下田麻美さん、今井麻美さん、あとは今回出演していない若林直美さん、というイメージで、4パートあるのでどこかが仕切り屋不在になると思われました。
まずはライブ映像を一周した後、コメンタリーを聴き始めたのですが。


一日目前半が下田さん、後半が中村さん、でした。これでぼくはてっきり、『約束』向けに今井さんが二日目後半を担当するのだと思ったら、前半を担当されてて。「あれ?後半どうなっちゃうの?」と思ってしまったんです。
残る765プロメンバーはたかはし智秋さん・平田宏美さん・釘宮理恵さん。釘宮さんはあまり仕切る印象が無く、平田さんは一歩だけ距離を置くタイプで、たかはしさんは逆に周りに距離を置かれるタイプ、と思っていました。
3人ともゲームをやる印象はありませんし、最近のイベント積極参加メンバーというわけでもありませんので(平田さんはご出産という事情によりますが)、シンデレラやミリオンのメンバーとは馴染みも薄いだろうと思っており(「あんずのうた」を今回の練習時に初めて知ったエピソードなど、いかにも)、場の空気が硬くなったりしないかな、と。
他にシンデレラの大橋彩香さん等“濃い”メンバーが残ったりしていて、個性の噛み合わせも気になりましたし。


……完全に、杞憂でした。


他のパートは765含めて7人なのに、なぜか二日目後半だけ765除いて7人というメンバー構成の中、たかはしさんが立て板に水が流れるごとく後輩たちと会話のキャッチボールを進められたからです。
聞きながら思い出しました。
「先輩エピソード」といって、中村繪里子さんと肩を並べるほど話題があがるのは、そういえばたかはし智秋さんだったこと。下田麻美さん、浅倉杏美さん、仁後真耶子さん、と、他でもない765プロメンバーから「先輩」として慕われるのがこの人だったということを。
ゲームや役はあまり知らなかったかもしれませんが、何よりこの方は「その人自身を見てる」んだなあ、と。あといつも、ほめてほめてほめ倒しますよね。そのポジティブな言葉の選び方が、とても心地よかったです。


ところで、…このコメンタリー、ワイプでいいので「絵」がつかないもんでしょうかね。
今回見てみたいシーンが多かったんですけど… 「エア約束」とか(^^;


というところで今回の鑑賞メモは終わり。
今月シンデレラ、来月ミリオン*7 とそれぞれ発売予定の1stライブBDも既にBOXで予約済みです。
夏のあいだ暑すぎる部屋の中での鑑賞はヤバイと思ってずっと見るのを控えていたのですが、これから怒涛の3ヶ月連続リリース、ほんとに楽しみですし、楽しみまくりたいと思ってます(^^)