「次に読む本」をストックする(3)

XTMemoをチェックノート代わりにする

前回までのような紆余曲折の末、いま手元にあるソフトを利用して何とかできないかと思ったのです。実際できたものは妥協の産物で、これまで挙げたすべての「デメリット」をクリアしたものではありえないわけですが、その中で自分的に一応納得できる方法にはなりました。
というわけでレシピいきます。


材料(一人分):

  • XTMemo
  • 書籍データベース(bk1

概要としては、ごく単純な書誌データベースです。「XTMemo」を利用するのがキモ。
元になる書籍データベースは何でもいいです。Amazonでなくてbk1なのは、どうせAmazon APIを使わないのだからブラウザからデータをコピペする他なく、その点ではゴチャゴチャいろんな情報が並ぶAmazonよりbk1のほうが構成がシンプルでやりやすいからです。この点、JavaScriptか何かでそういう内容のブックマークレットコンテキストメニューアイテムをつくれるならいいのですが、そのスキルがぼくにはありません(ーー; 今後の課題ということで*1


まずは気になる本の書誌データを表示します。直接bk1のサイトに行って検索してもいいんですが、いちいちトップページから入るのは少々おっくう。簡単なやり方として、InternetExplorerやIEコンポーネントブラウザの右クリックメニューに「選択部分をbk1で検索する」オプションを追加するソフトが配布されています。

ぼくは右クリックメニューに項目が増えるのがイヤなので、Sleipnir2の検索バーにbk1検索を追加してますが、お手軽さではやはり上記の方法にかないません。
一応やり方を説明すると、「ツール→Sleipnirオプション→検索→検索エンジンリスト」を開き、新規登録します。名前は「bk1」、アクション名も「bk1」、リクエストは「http://www.bk1.co.jp/search/search.asp?kywd={all}」、エンコードは「URL ENCODE」、ついでにショートカットに「bk」を入れときます。こうすると、気になった書名をコピーしてから、検索バーに行って「bk 」(←bkの後に半角スペースがあります)と打った後で書名をペーストしてリターンすることで検索できます。
この間の打鍵の流れはこんな感じです。

書名を選択→Ctrl+C→Alt+S(これでSleipnir2の検索バーにフォーカスが移る)→「bk 」→Ctrl+V、Enter。

以上の操作によってお目当ての本が検索されるので、その本のページを表示します。
このときに、XTMemoも開きます。XTMemoでは本のチェック用のメモファイルをあらかじめつくっておきましょう。「book mark」とかいう名前で*2。別の名前でもいいですが、最初の一文字は必ず英数字を使うことをすすめます。マウスを動かさなくてもその頭文字を打つことでファイルが選択されるからです。
あとは、書籍詳細ページの中から必要な情報をコピペするだけです。ぼくは基本的には、書影画像の上にある「本が開いたアイコン」横の書名から、内容説明までを一気に選択してます。これをコピーして、XTMemo上で新規メモの作成、メモのタイトルと本文をつけて終わり。具体的な打鍵手順としては、

書籍情報の選択→Ctrl+C→Ctrl+Alt+M(またはAlt+TabでXTMemoを選択)→「b」(メモファイルの選択)*3→Ctrl+N(メモの新規作成)→Ctrl+V、Enter(タイトル貼り付け)→Ctrl+V(本文貼り付け)。

ぼくはメモにカテゴリを付したいのでもう一つ余分な操作をしてますが、そのために「CLCL」というクリップボード拡張ソフトを用いています。
簡単にクリップボード操作ができるようにCLCL側の設定。「表示→オプション→動作」と進んで、動作の「追加」を行ないます。「動作の編集」ウィンドウが開いたら、動作は「メニュー」、呼び出し方法は「Ctrl+Ctrl」、メニューには項目で「履歴(昇順)」を入れてください。この設定により、Ctrlキーを二回連続で押すことでクリップボード履歴一覧が表示されるようになります*4。Ctrlキーは、以前にも書きましたが、ぼくはCapsLockと入れ替えています。
これで準備はOK。カテゴリとしては「Cコード」が使えるといいんですがページ中に見あたりませんので、ページの下の方にある「この本のジャンル」というのを利用しています。まず、先ほどと同じように書籍情報をコピーします。次にページの最下部を表示し、この本のジャンルをコピーしましょう。そしてメモをつくるわけですが、以上の操作をまとめてみます。

書籍情報の選択→Ctrl+C→End(ページ最下部を表示)→この本のジャンルを選択→Ctrl+C→Ctrl+Alt+M(もしくはAlt+Tab)→「b」→Ctrl+N→Ctrl+V→「:」(コロンを書きこみます)→Ctrl2回連打してから「2」、Enter→Ctrl+V。

何をやってるかわからないと一見めんどうそうに見えますが、実際はそんなでもないはずです。やってること自体は、ちょっと選択してショートカットを数回叩き込むだけですから。XTMemoやCLCLを使うようになれば叩いてるキーの意味もわかりますしね。
この方法の特徴、というかほとんどXTMemoの特徴になりますが、これまでのようにまとめてみると

  • Amazonからデータを取り寄せる方法に比べると手数がかかるが、それでも手書き・手打ちに比べればデータ入力が断然ラク
  • カテゴリ、題名、内容を対象に検索して書籍データを抽出できる
  • 抽出条件を「タブ」にしてとっておける
  • カテゴリか登録日時のどちらかでリストの並べ替えができる
  • 数を指定して書籍データをランダムに引くことができる
  • デフォルトの状態でもメールソフトのような外見なので登録されている書籍データを複数見渡すことができるが、「表示→エディタのドッキング」からエディタのドッキングを解除することによって、大きなリスト部と書誌データ部にウィンドウを分けて表示することができる
  • あとから手に入れた書籍のデータは既読書用の別ファイルに移動し、そのままそのメモを読書録用に使い回すことができる

今日の日記に貼っている画像はこのスナップショットです*5
左側にあるのがリスト表示部で、緑色の文字がカテゴリ、黒い太字は書名。右側にある小さいウィンドウが詳細表示部となり、青地で強調されている部分には「内容説明」と書いてあります。この配色や強調表示はXTMemoの設定でいじってますので、デフォルトでこうなっているわけではありません。
あと、この画像だと小さくてわからないかもしれませんが、エディタ(詳細表示部)を本体から外したりくっつけ直したりしやすいように、「ツールバー」に「エディタのドッキング」ボタンを追加しています。これもXTMemoの設定から。このへんの機能は最近加わりました。


以上の操作は手順を形式的に示すことができたように、けっこう機械的なんですよね。機械的な操作は機械に任せられるはずだから、うまくやればクリック一発でそこまで自動的にやれるようにできるんだろうなあ……。

*1:あるいはどなたかやっていただいてトラックバックしていただけるとありがたいです(^^)

*2:「マークしている本」と「ブックマーク」をかけたダジャレです、すまぬ。

*3:これでファイル「book mark」が選択されます。すでに選択されている場合はこの操作は省略。起動時は「検索窓」にフォーカスが当たっているので(検索窓が黄色く色づいている)、一度Escを押してファイル選択にフォーカスを移す必要があります。

*4:ついでに「メニュー」「Shift+Shift」「登録アイテム(昇順)」という動作も追加しておくとよりシヤワセになれます。Ctrl2回の動作は「Clipboard」、Shift2回は「Sentence」にかけました(^^;

*5:せっかく画像の幅を日記本体の幅に合わせたのに、それでもそのままのサイズで日記に貼りこむことってできないんですね……がっくし。