スマホで英語の勉強(3)

というわけで(?)前回のつづきです。


ウェブで英語の勉強について情報を集めれば、誰でもすぐにここに行き当たることでしょう…

ぼくは先にこちらのページを読んでその存在を知りました。

なんというか、「受験勉強」に近い。という印象をもちました。
実際、当の『英語上達完全マップ』asin:4860641027自体、おすすめ参考書としてあげているのは受験参考書ばかりです。その教えによれば、日本の英語教育は、カリキュラムの進め方や教えている項目自体はまっとうでレベルも高いとのこと。問題は、英語学習のあり方そのものにある、と。
英語は「ことば」であり、日本語と同じように、会話に際してはいちいち語順を考えこんだりせず条件反射的にポンポン繰り出すものであるはず。それは、球技の連携パターンや格闘技のコンボ習得にあたって地道な練習を繰り返すのと同様の「修練」を経なければ体得できないものであって、にもかかわらず英語学習の実態が「言語の勉強」ばかりで「ことばの練習」をしていないから身につかないのだ、と、簡単にまとめればそういうことです。
ですよねー。英語の勉強の仕方を完全に間違えてましたよぼくも。学生時代に家族旅行でハワイに行ったとき、ホテルのフロントでうまく用事を伝えられなくて、「なんだお前、英語できないのか」と親から言われたときの屈辱感はいまだにはっきりと覚えてます…


そういうわけで提示されるのは英語上達のための「練習メニュー」であり、うさぎ飛びグランド3周3セット、というのに近い内容。とにかく簡単で地道なことを、「体が覚えるまで」何度も何度も繰り返すことを求められます。上記の「やってみた」を見れば、どんなことをしなければならないかがよくわかります。
というわけで、始めてみました。


一文一文耳がすべての音を聞き分けられるようになるまで聴きこんだり、それを自分の口でも発音し、ということを何度も何度も繰り返す。そんな使い方にうってつけのAndroidアプリがこれです。

ぼくがこれをインストールしたのは去年の秋ごろで、「AB Audio Repeat Player」という名前なんですが、いつの間にか名前が変わっていたようです。そのため、現行バージョンでは機能にも自分が使っているものと違いがあるかもしれないことはご承知おきください。


はじめのうちは「MoboPlayer」などを使ってたんですが、まあ全然違いますね。いろいろ使い比べたわけではありませんが、今回のような用途についてはこのソフトが決定版のような気がしています。
PCからコピーした音声ファイルを自動で認識したり、リピート再生やランダム再生ができるといった音楽プレイヤーの定番機能はもちろん、2.5秒、5秒、7.5秒と「ちょっとだけ」巻き戻す機能が地味に便利です。会話に出てくるふつうの文章なら一文がだいたいこれぐらいの時間なので、「あ、いまのところの聞き取りもう一回」と思ったときにこれが使えます。
名前についている「ABリピート機能」がこのソフトの目玉。ABリピートというのは始点をA、終点をBとして、音声の一部の区間だけ何度も繰り返すことを指しますが、この区間設定や、それを「ブックマーク」として記憶させられる等、「繰り返し」に便利な機能が充実しています。これが有効なのは理解いただけると思います、が、…実は自分はこの機能をほとんど使っていません(^^;
その他、MoboPlayerと比べてよいところとして、電源ボタンを押して消灯しても再生がつづくことを挙げられます。これができないと、ぼくはスマホを胸ポケットに入れてますが、満員電車での通勤中に誰かと胸がぶつかったときにHomeボタンが押されたりして面倒なんですよね。


使い続けているといろいろ要望も出てきます。最新バージョンではもしかすると変わっているかもしれませんが、ぼくが使っていて「こうだったら」と思ったことは以下のとおり。

  • 再生スピードの調整がしたい。もちろんスピードを上げても下げてもピッチはそのままになっててほしい。
  • 画面を見ずに一時停止・再開ができるように再生ボタンが押しやすくなってほしい。CDイメージの出る広い部分なんか流用してもよいのでは。

逆に言えば、これ以外の欠点が見つからないということでもあります。


以上、まだまだ発展途上の身、今後の私にご期待ください。

近況

2年に一度のメジャーアップグレードを前にして、Linux PCがソフト的に壊れました(T T)
現在この文章は、つなぎ(というか修復用)として買ったはずの中古Windowsノートで書いています。これ買って使っているうちに、なんというか、PCの自作をすることがバカらしくなってきてしまいました(^^; 十分なスペック、ノートなのでもちろん省電力&静音、これで4万円台ってあーた… たしかに今どき32bitだったりBDがついてないのは不満に思いますが、この値段ならほんとうに必要になったときに丸ごと買い直せば済む話ですからね。というわけで、PC自作を卒業することにしました。


ニコ動はZeroWatchの修正が日夜を徹して続けられているようで、同じIT業界人として「お疲れさまです」と伝えたいところです。
今回のZeroWatchが「史上最悪の改悪」と言われてしまったのは、実際改悪だったんですから仕方がないんですが、運営側が出方を間違えたためもあると思います。ドヤ顔で「これが新時代の決定版だ!」みたいな出方をするから押しつけがましく思われて「ふざけんな!」と強く反発されたのであって、これが「ベータテスト版です、皆様ご確認いただき修正点ご教示いただけるとありがたいです」という出方だったらむしろ好意的に受けとめられていたのではないでしょうか。それが明後日の方向であったとしても、いろいろ新しいことに挑戦しようという気概は感じられましたので。
まあ、開発陣(および運営*1)が動画投稿者を「単なる動画投稿マシーン」「都合のいい釣り餌」としてしか見てないように感じられて、*2 かなり幻滅したのは確かなことです。UIの変更に対する失望から、Linuxの世界でもUbuntuからMintへの民族大移動が進んでますので、同じ轍を踏むことのないよう、気をつけていただきたいものです。自戒を込めて…。


その他、身辺がこのところ少し落ち着いていることもあり、いくつか書き溜めたものがありますので、順次アップしていきたいと思います。

*1:こうしたものを開発陣だけの独断で公表するはずは、一般企業であればありえませんので。新聞記者に対して校閲部がいるのと同様、技術的成果物はプログラムそのものからドキュメントに至るまで「レビュー」という名のチェックを上位者に受けてから世に出すため、このような形でババーンと出てきてしまったのはドワンゴの社としての公式見解と考えてよいと思います。

*2:本当にそう思っているかどうかとは関係なく、こちらがそう感じたという話。投稿者情報も投稿者コメント(動画説明文)もうっちゃって、地を黒にして動画を際立たせたりタイトルをでっかくしたり、その横にデカデカと広告を表示したり、といったあたりですね。コメント入力部を動画中央にもってきた(コメントを書こうとすると動画が見れなくなる)のは頭がおかしくなったとしか思えないので、開発陣にいったい何が、とちょっと心配になりましたが。