Linux PCも壊れた

前回のつづきを書くつもりだったんですが、いつものように割り込みで。


同僚には話をしていたんですが、今年の9月の時点で「そろそろどうしようかなあ…」と思っていることが3つありました。*1

  1. 壊れかけのケータイ。
  2. 遅いADSL
  3. 壊れかけのLinux PC。

ケータイの件はこないだお話ししました。
ADSLについてですが、このごろニコニコ動画を見ていて、ストリーミング再生が追いつかない動画が増えてきたなあ、と思ってるんですよね。光ファイバーの環境が増えたためでしょうが、光でないと再生に不満を感じる高画質動画が当たり前のように投稿されるようになってきてるのかな、と。
で、Linux PCです。


8月ぐらいからか、電源ボタンを入れてもBIOS起動の途中でPC起動がストップしてしまう、ということが起きるようになりました。
電源を入れると、最初にCPUの型名が表示されて、その後メモリの初期化、HDDの認識…とつづくのですが、このメモリ初期化の手前で止まってしまうんです。そうなった場合、リセットボタンを押して再起動をかけるとその先まで進むようになるので、あまり気にしなくなりました。
しかし、そうこうするうち、9月に入ると電源を入れるたびに毎回この状況に。「メモリが壊れかけてるのかな?」と思ったんですが、この頃にはWindows PCの購入を来年4月にターゲットしていたので*2、「あと半年、それまで持ちこたえてくれ…」と考えるようになっていました。


そしたら、一昨日。
CMOS checksum error - Defaults loaded.」
BIOS起動時にそう出力されて、リセットしてもPCが起動できなくなりました。


CMOSがうんたらというのは以前にも経験があり、そのときはCMOSクリアで切り抜けられたので、今回もボタン電池を外して少し待ってみたんですが、直りません。*3 どうしよう、と思って、やむなくスマホググることに。スマホにしてよかった…。
いくつも見てみたんですが、複数のサイトで、これはボタン電池の電池切れであると、なので電池を買い換える必要がある、との記載があったため、「なーんだ、それだけの話か」と胸をなでおろし。近所のコンビニで買ってきて入れ替えてみたのですが… 結局ダメ。これはもう、マザーボード故障を疑う他ありません。
そうするとPCの買い替えを検討することになります、が…


予定より早いけどWindows PC買うか。そう考えたところ、あることに思い当たって愕然としました。ぼくはWebで使用するパスワード類を「KeePassX」*4というソフトで一元管理しているのですが。Windows PCにしてしまったら、このパスワードデータの復旧ができないのです。*5
以前Windows PCが壊れてLinux一本になったときにも同じ問題があり、Windows時代には「ID Manager」というフリーソフトを使用していましたが、そのときにはHDDをLinux PCにつなぎ変えてNTFSでマウントし、Wine経由でID Managerを起動してパスワードを救いました。が、そんな器用なことはWindowsではおそらくできません。
では、Windows PCを買って、パスワード復旧のときだけLinux PCのHDDにつなぎ変えてLinuxを起動したらどうか。これもダメです。次のWindows PCではCPUはどうしてもintelにしたいのですが、intel CPUのマシンではamd64モジュールのOSを起動することができません*6
というわけで、諦めてLinux PCのマザーボード交換をすることにしました。


場所は変わって、かなり久々の秋葉原。駅前は見違えるようにキレイになっていました。が、一歩裏道に入るとあいかわらずの風情で、店の位置もあまり変わっていません。店頭の価格一覧を見て回りましたが値段にそれほどの差がなかったので、とりあえずドスパラで適当に、AMD A6-3500、ASUS F1A75-V EVO、Corsairのヒートスプレッダ付きメモリ4GBx2のセットを調達しました。しめて2万7千円。PC一台買うのに比べれば安上がりです。
しかし、安物でいいやと思ってその場で適当に選んだんですが、「新しめ」のものを選んでしまったことを、ぼくは後悔することになります…


つづく。

*1:この「数字付きリスト」の書き方を調べようとはてな記法一覧を見たところ、niconico記法とかwikipedia記法なんてあるんですね。今度使ってみようかな。

*2:ぼくは“Prescottで目玉焼き”の衝撃以来一貫してAMD CPUばかり使ってきたAMDユーザーなんですが。昨年から今年にかけてAMDには失望ばかりさせられ、翻ってintelの好調さを目の当たりにしてきたので、AMD Bulldozerの発売を待ってWindows PCを組む予定を変更し、来年3月のintel IvyBridgeを待つことにしました。さようなら、AMD

*3:CMOSBIOSの設定を記憶しているチップのことで、PCの電源が切れている間はマザーボード上のボタン電池から電気の供給を得ています。CMOSがもっているデータがおかしくなるとBIOS起動失敗が起きるので、その際にはCMOSの内容をクリアする必要がありますが、そのやり方の一つにボタン電池を外したまましばらく放置しておくという方法があります。

*4:Windowsのパスワード管理ソフト「KeePass」のLinux版です。スマホにも「KeePassDroid」というソフトがあり、これらの間で情報共有ができるようです。Windows PCを組んだら今後はKeePassに移行する予定でいます。

*5:パスワードがないとネット銀行の手続きもネット通販もできませんし、「パスワードを忘れた場合」はパスワード再発行のメールが飛んでくるわけですが、メールのパスワードがわからなければそれも受け取りようがない。完全に八方塞がり状態。皆さん、パスワードの設定は、USBメモリか何かにバックアップをとっといたほうがいいですよ、もしもの時のために。仕事ではコンチプラン、CP、シーピー言ってるのに、自分のCPができてなかったとは医者の不養生もいいところですね…

*6:勘違いする人がいるとも思えませんが、念のため。これはLinux自体がAMD CPUにフィーチャーしているというわけではなくて、ぼくがAMD CPUを使っているから、AMD用のLinuxを使っていたというだけの話です。むしろLinux業界はintelに偏っており、AMDユーザーの肩身の狭さはWindowsの比ではなく、「amd64版のパッケージは提供していない」という状況に遭遇することはしばしばあります。OSSはボランティア精神をその土台にしていますが、自律的であり自由であるということは、そのあり方が参加者各人に委ねられるわけですから、一方では少数派の「少なさ」がそのままモロにさらけ出されるということでもあるのです。