2007-2008越冬サーバ構築(3)

他のパーツは通販で揃えましたが、メモリだけは秋葉原で現地調達してきました。
前回書いたように、メモリの値段はタイミングによって上がったり下がったりします。PCパーツの通販価格というのは面白いもので、相場が上がるとすぐに追従するのに、下がるときには数週間のタイムラグがあったりするんですよね。そういうわけで、通販で買うより、最新の現地価格のほうが安くつくと思いました。今の勤め先から近いので交通費もあまりかかりませんし、ちょっと足と羽をのばす気分で(^^;


OSのほうは、このごろの雑誌に付録でついていることが多いので、それを利用することにしました。「Live CD」というもので、ハードディスクにインストールされていなくてもCDからいきなりOSが起動できるようになっているのです。そして、組みあがったマシンにスイッチオン、DVDドライブからOS起動するよう設定し、付録のメディアをつっこみ、いざ!


……
………ん?
「Verifying DMI Pool Data...」という表示のまま、画面が止まってしまいました。固まったらリセットするしかありません。しかし、リセットをかけてみてもやはり同じところで止まってしまいます。ネットで検索をかけてみると、どうもOSが読み込めていないらしいのですが…
とりあえずメディアの不良を疑うことにしました。Ubuntu Linuxは無料OSであり、Live CDのディスクイメージはネットから落としてくることができます。その際に調べてわかったことは、

  • CPUがAthlonX2なので「amd64」用のものを使う必要があること
  • 日本語ローカライズドDesktop CDではインストール時にLVMが選択できないこと

というわけで、本家のサイトでダウンロードパッケージを探し、落として今度はCD-Rに3時間かけて焼き、それをサーバのDVDドライブに入れてCUIインストール……と、しめて一日がかり。はじめに思い描いていた予定とはだいぶ異なる出発となってしまいました。


OSのインストールが完了し、ハードディスクからの起動に切り替えて、次は各種設定です。このマシン、まずはファイルサーバとして使うことに決めていますので、PCと通信できなければ話になりません。というわけで、何はともあれネットワーク設定から始めることになりました。
しかしここで、またもや問題発生。ネットワーク上の他のコンピュータと「通信できること」を確認するのによく使われる「ping」というコマンドがあります*1。これで互いに疎通確認を行ってみたのですが、PC→サーバ方向ではpingが通るのに、サーバ→PC方向では応答がありませんでした。変だなと思ってサーバのネットワーク設定ファイルをいろいろ引っくり返してみたのですが、おかしなところが見当たりません。
困ったときのGoogle様。検索をかけてみると──果して、ヒットしました。犯人は、PCで使っているファイアウォールでした。サーバからのpingを「pingアタック」と捉えて弾いていたのです。


そうして何とかかんとか、サーバがサーバとして使えるようになりました。その後もいろいろあったのですが、それはまたの機会に。

*1:ふだん「ピング」と呼んでいますが、本来「ピン」と発音します。その名前は、潜水艦がソナーを使って「ピン、ピン」と探知をしている様子からきています。