XTMemo v1.0.0

XTMemoの新バージョンが出てました。
記念すべきメジャーバージョンアップで「v1.0.0」になりましたが、正式版になったよ、ぐらいの意味で、大幅な機能追加/変更があるわけではないようです。

XTMemoについて

XTMemoは「メモ取りソフト」です。具体的な使い方とかスクリーンショットとかは上記のHPを参照してください。
いわゆる「100質」の一種に「xyzzy使いに50の質問」というのがありまして。ぼくもxyzzyを使っている人間の端くれとしてこれにチャレンジしてみたんですが、使ってない(というかその存在を知らなかった)機能がたくさんあるのを知りました。そのうちの一問に、

メモ系(changelog-memo,howm等)Lispは使っていますか? またそれは何ですか?

というのがあったんですね。自分激しく“メモ魔”なもので、PC使用中も思いついたことをテキストファイルに書き留めていたんですが、xyzzyにメモ用マクロがあったとはつゆ知らず。使ってみようと情報収集を始めたわけです。
ところが、これが使いにくかった。なぜか。それらを使えばたしかに手数は減るでしょう。しかし、見た目がよくないし、わかりやすくもなかったんですね。「はてな記法」そのままのはてなダイアリーなんか読みたくないでしょ? そんな感じですよ。もうちょっと内部構造を隠蔽してくれればいいのに。
そんなときに出会ったのがXTMemoだったわけです。
思いついたことをどんどんメモしていけるし、タブ管理だからメモの整理もしやすい。changelogはblog、howmWikiがらみのソフトのようですが、XTMemoでのメモもそのままblogに持ってこられそうな感じです。というか、まんま自分用に思いつきをつらつらツッコむ“一人blog”ですね、これは。

XTMemoに期待すること

使っていると、やっぱりいろいろ「こうだったらいいのになあ」と思われるようなことが出てきます。それをちょっと並べてみました。きちんとしたヘルプがないようなので(とは言ってもヘルプがいらないほど簡単に使えます)、ほんとは実装されているのに挙げてしまっていることもあるかもしれません。

  • カテゴリ一覧の表示
  • 「常に先頭に表示するカテゴリ」の複数指定。「todo」カテゴリは常にトップへ、それ以外でも必要のあるものは「top」カテゴリで先頭へ、みたいなことがしたいです。
  • 複数メモのカテゴリ一斉付け直し。どんなカテゴリ名にしてよいかわからない種類のメモに、とりあえず仮のカテゴリ名(たとえば「tmp」とか)を振っておき、そうしたメモがたまってきた後から検索で一覧にして見直し、改めて正式なカテゴリ名を振り直す、みたいな。これができると、よりKJ法っぽい使い方ができるようになる。
  • メモの複数選択そもそもこれがない。というのは、メモを整理しようとして検索して引っかけた複数のメモの一括破棄とか、あるいは別ファイルへの移動とかいったことがしたいときに、現状では一つ一つやっていくしかないっぽいんですね。
  • 設定画面(「ツール→オプション」)のツリー表示がパッと見わかりにくいです。「エディタ」とか「色」みたいなノードが複数あるとことか。
  • ファイルのアイコンが一枚の紙みたいになっているのがちょっと気になります。内部構造を隠蔽したいぼくのわがままなんですが、「メモをファイルする」イメージでやっているので、フォルダアイコンのほうが直観的にわかりやすい。紙だとスタティックな印象が強く、検索を使ってゴリゴリ整理できるXTMemoのイメージにそぐいません。それか、メモを貼っておくコルクボードみたいな図柄とか。
  • xyzzyとの連携がうまくいきません……。「外部エディタで開く」でxyzzy(というかxyzzycli.exe)に飛ばすようにしてますが、それでメモを保存してもXTMemoに反映されないっぽいです*1
  • 最後に、XTMemoが常駐しているときに画面の解像度を変える(小さくする)と、画面の設定を戻した後でXTMemoを表示したときにサイズが小さくなってるんですね。常駐をウィンドウの非表示でやっている以上仕方がないことかもしれませんが、XTMemoのウィンドウサイズの固定ができるとありがたいです。

以上、いろいろ書いてしまいましたが、それだけ使い込んでるから。XTMemoのますますの発展を祈りつつ、トラックバックを送らせていただきます。

*1:2006-01-20追記:よくよく調べてみたところ、引数に「-wait」を追加する必要があったようです(要するに、「外部エディタ」に「パス/xyzzycli.exe -wait」と記入する)。これで、xyzzyに飛ばして編集した後C-x kでXTMemoに反映されるようになります。