近況

PCが壊れた話にちょっと書きましたが、家のPCでプチプチノイズが出る件。そのときはALSAドライバのアップデートで直った、と書いてますが、これは大嘘で、その後少ししてまたプチプチ言うようになりました。
どうもLinux上のHDオーディオデバイスの扱いに問題があるようです。PulseAudio関係に原因があるのはハッキリしているんですが、設定を変えると別のところに問題が転移するだけだったり、そもそも仕組みがわかりにくくて結局ギブアップ。*1 ヘッドホンを差す口を変えたらちょっとだけノイズが減ったので、現在はこれでしのいでいるところ。
Linuxが苦手としている「新デバイス」「マルチメディア」ドンピシャの部分なので仕方ないんですが、これだからふつうの人にはLinuxを勧められないんですよね…


こないだはてブWindowsからLinuxへの移行を勧める記事が注目を集めていましたが、見たところ「仕事を辞めてでもLinuxに移行しろ」という極端な主張がウケてブクマされたようで(^^;
これは何度も書いていることですが、一般の人のホームユースにLinuxは勧められません。たしかに昔より格段によくはなりました。しかし、ノイズが出る、ひどいときには音が出ない、早送りや巻き戻しが不便、等々とCDやDVDの再生にいちいち不満を覚えたり、ちょっとでも何かあると素人ではどうにもならないという現状では、一般的なニーズのレベルに未だ届いていないと思います。
役場へのLinux導入が決まった系の話がかなり以前からときどきニュースで取り上げられることがあり、職場こそやることが限られるのでLinuxでよいのではないかと昔は思ってましたが*2、ドイツ外務省ではいったん導入したLinuxから結局Windowsへ戻すことにしたという話もありましたし*3、各役場でのLinux導入のその後が気になるところです。


話は変わりますが。
しばらく前から、ニコニコ動画で再生中に別のタブを開くと(たとえばマイリスト登録とか)、再生中の動画ページが更新されて一から読み直しになるという不具合に悩まされていました。結局Flash Playerの更新で直ったんですが、ぼくと同じようなことになっている方向けに参考まで。
うちのPC、CPUはAMDamd64)なんですが、昔はLinuxFlash Playerは公式にamd64対応していなかったので、flashplayer64-installerという野良パッケージを拾って入れてたんですね。が、見てみたらだいぶ前からこのパッケージの更新が止まってまして。調べてみたら、今のflashplayer-installer(標準のFlash Playerパッケージ)は64bitに対応している、ということだったので、入れ替えてみたらそのまま動きました。

*1:PulseAudioを使わないgxineではノイズが出ませんし、UMPlayerの設定でAudioのOutput driverに「pulse」を指定したらUMPlayer上だけは改善されたところを見ると、問題は明らかにPulseAudioをめぐるサウンド出力の仕掛けにあるのだと思われます。ネットで調べてpulseaudio関係をアンインストールしてみたり、default.paに「tsched=0」を入れてみる等いろいろ試してみたんですが、いずれも完全解決には至りませんでした。

*2:こう思っていたのは、仕事ではLinuxサーバをバリバリ構築していたものの、家ではWindowsと併用していてPCとしてあまり触ってなかった頃ですね。当時は「あ、けっこうWindowsと同じようなことができるんだ」みたいに知った気になっていて。それが、Linux一本になったら必然的になんでもかんでもLinuxでやらざるを得なくなり、それに応じてWindowsでは気にすることのなかった不満がポンポンと。なので、一般の人にLinux移行を勧める人は、実際にはLinuxをPCとしてあまり使っていないか、あるいは一般の人のホームユースとはだいぶ異なる特殊な使い方をしていて、そのようなことで困った経験のない人ではないかとぼくは思っています。

*3:OSS系ニュースサイトの記事なので「However, no truly compelling reasons for the decision appear to exist.」なんて書いてあって批判的な内容ですが、それだけにその話が本当であることがよくわかります。→Background: German Foreign Office drops Linux - The H Open: News and Features