趣味のゲームについていろいろ

今は集まる機会もないのでとんとご無沙汰となっていますが、ぼくの一番の趣味はもともと「ゲーム」です。
ゲーム、といえば、「コンピュータゲーム」と考えるのがふつうだと思いますが、ぼくが好きでやっていたのはその逆、つまり「コンピュータゲーム以外のゲーム」でした。要するに、ボードゲーム、カードゲーム、テーブルトークRPG、といったものです。


この種のゲームの代表=王様は何か、といったら人によっていろいろ意見があるでしょうが、ぼくは『麻雀』だと思っています。その理由は、プレイ人口が世界で一番多そうだから。
世界で一番多いのは『トランプ』じゃないかという人もいるかもしれませんが、ぼくはトランプは「ゲームのプラットフォーム」であって、ゲームそのものではないと考えています。*1 うまいたとえかわかりませんが、スーパーマリオブラザーズはゲームだが、ファミコンはゲームじゃなくてゲーム機だ、という感じ。
しかし、──ぼくは麻雀が好きではありません。
いや、嫌いってわけでもないんですよ? ニコニコ動画の『雀荘ブンブン』シリーズを毎回楽しく拝聴してますし。ルールの細かいところ(特に点数計算あたり)はわかりませんが、やったことがないわけでも、雀荘に行ったことがないわけでもありません。


ゲームが趣味と言いつつ、ゲームの王様と自分で認めている麻雀を、しかし好きになれないのはなぜなのか。
ぼくがどんなゲームを特に好んでいるかを考えると、その答えが見えてきます。というわけで、大好きなゲームを挙げてみると…


Pit  (neues Design): Tumult am Viehmarkt

Pit (neues Design): Tumult am Viehmarkt

昔は『UNO』や『O'NO99』などと一緒にTOMYが翻訳して出してたんですが、いつの間にか変わってました。
ぼくがもってるのは下記のタイプ。
リダイレクトの警告


ピクトイメージDS

ピクトイメージDS

ほんとは『ピクショナリー』を紹介したかったんですが、現在は絶版とのことで、似たコンセプトのゲーム(DSソフトですが)を紹介。Wikipediaではこちら。
Pictionary - Wikipedia
見た感じはこんなです。プレミアがついて中古市場で高値で売買されているとのことですが、売る気はまったくありません。
リダイレクトの警告


『pit』はカードゲーム。プレイ人数は4〜10名で*2、多ければ多いほどいいです。
トランプに例えてルールを説明しましょう。4人のプレイヤーが参加していたとして、各人に13枚の手札が配られます。これを、他のプレイヤーとカードを交換しながら、すべての手札の種類(ハートとかスペードとか)を統一すれば“あがり”になります。実際のカードは9枚10種となっていますので、10人までの参加が可能です。カードの種類は「小麦」「トウモロコシ」「ココア」「大豆」のような農作物になっています。
しかしおそらく、この説明だけではこのゲームの「本当のすごさ」を伝えられていません。
実際のプレイ風景はこんな感じになります。
今回のプレイには8人が参加。手札が9枚配られ、見たところライ麦のカードが4枚とやや多いので、ライ麦で統一することにしましょう。ひととおり手札が配られ切ったところで、様子を見てから、親が一声「取引開始!」。プレイヤーはいっせいに「3枚!3枚!」「2枚の人〜」と、声と手をあげはじめます。ライ麦以外のカードが5枚あるので、これを交換しようと「5枚!」と手をあげましたが、誰も5枚を提示する人がおらず。ひとに合わせて「3枚!」と声をかけ、相手とカードを交換しました。運よくライ麦が2枚入っており、あと3枚か …と思ったところで、ベルがチンチンチン!「小麦買い占め!」おっと、考えている間に先を越されてしまったようです。
ルールはこのようにごく単純ですが、このゲームはここに見たように、参加者が増えるほど楽しく、そして、騒がしくなります(^^; 箱に「叫び声が飛び交う穀物取引ゲーム!」と謳い文句がありますが、まさにこの通り。


『ピクショナリー』はボードゲーム。プレイ人数は4〜8名で、やはり多いほどよし。
サイコロを振ってマス目を進んでいくところはごくふつうの「すごろく」型ゲームなのですが、ゲームは2人一組で進められ、先に進むためにカードを引く必要があります。そのカードにはことば(word)が書いてあるのですが、これをチームの片方が見て絵を描き、もう片方に見せて、そのカードにあった「ことば」を制限時間内に当てさせなければなりません。カードには名詞、動詞など5種類のことばが書いてありますが、どのカテゴリーを選ぶかは止まっているマス目によって決まります。
これが名詞で「猫」とかなら当てさせるのは難しくないんですが、動詞で「やらかす」というのがあってどうしたものか困った覚えがあります(^^;


以上2つのゲームに共通するのは、それが「コミュニケーションを誘発する」ところであり、プレイが必然的に「にぎやか」になることです。
翻って麻雀は、人にもよるとは思いますが、アガるまで鳴く以外は「黙っている」ことが多いのではないでしょうか。なぜそうなるかと言えば、ルール自体にコミュニケーションを誘発する要素が存在せず、アブストラクトゲーム(将棋や囲碁のようなゲーム)ほどではありませんが「考える」「手を読む」「裏をかく」沈思黙考が必要なゲームであり、そしてプレイの場の空気が、「遊戯」「気晴らし」というよりは「勝負」「試合」に近いからです。このように言うと、麻雀が好きではないにも関わらず『雀荘ブンブン』を楽しんで見ていられる理由は、それを見た方なら理解されることと思います。


とはいえ、ぼくはソリテア*3ゲームブックのような“一人遊び”もやらないわけではありません。現に、完全な一人遊びであるコンピュータゲーム『逆転裁判』の大ファンですしね(^^)
ゲームブックのおすすめを一冊、最後に紹介しておきましょう。


送り雛は瑠璃色の

送り雛は瑠璃色の


社会思想社から出され、絶版となっていたものを加筆修正のうえ復刊させたのがこの本です。復刊版には賛否あるようですが、ぼくは社会思想社版しか知らないので何とも言えません。
おそらく200冊を超えるゲームブックをぼくは読んできましたが、これはその中でも「最高傑作」と言って過言ではありません。もともとはゲームブック専門の月刊誌『ウォーロック*4に連載され、そのときに読んだのですが、あまりに不思議な読後感を得て単行本まで買ってしまい、そこで開陳された“タネ明かし”にいたく感心したものです。その影響で柳田国男を読み始めたというのは若気の至りというか気にしない方向で(^^;

*1:小学生の頃よくやっていたのは『七並べ』『スピード』『ダウト』『豚のしっぽ』『ドボン』あたり。中学生以降は『大富豪』がほとんどで『ブラックジャック』をたまにやる感じでした。『ババ抜き』『神経衰弱』『ポーカー』などは完全に、ゲームをあまりやらない人と遊ぶときのレパートリーでしたね。

*2:4〜10人、というのは説明書に書いてある数字ですが、最低プレイ人数の「4」という数字がどうにも心にくい。交換ゲームなのでもちろん「2」人ではプレイになりませんが、だからといって「3」人では“仲間外れ”ができてしまうためやはりこのゲームの<楽しさ>を損なうのです。

*3:Windowsのせいで誤用されるようになったことばですが、「ソリテア」というのは一人用ゲーム全般を指すことばです。Windowsで「ソリテア」として登録されているあのゲームは、そんなソリテアの一つで『クロンダイク』と呼ばれる有名なゲーム。小学生の頃、ぼくはよく『ピラミッド』というゲームをやっていたのを思い出します。

*4:発売日は毎月20日だったはずですが、それが守られていた記憶がありません…。読者参加企画の「二つの川の物語」とか、面白い記事が多かったです。