OSのバージョンアップをしました。
前にも書いたように現在自宅PCはUbuntu Linuxが一台あるのみです。
Ubuntu Linuxのバージョンアップについてですが、セキュリティ強化やバグパッチのような細かいものは随時で、大きめの機能強化（メジャーバージョンアップ）については毎年２回、4月と10月に行われます。バージョン番号は「年.月」のかたちで構成されていて、自分がUbuntuを使い始めたのは「7.10」からでした。
Ubuntuのメジャーバージョンには「LTS（Long Term Support）」という長期サポート保証版、イメージ的には「安定版」と呼べそうなものがあります。これが２年に１回、4月に出ることになっていて、今年の4月に出た「10.04 LTS」が正にこれなのです。
ぼくは基本的に「石橋を叩いて壊す」レベルの慎重人間なので、Ubuntuは原則LTSしか使わないことにしています。このため、7.10→8.04 LTS→10.04 LTSとバージョンアップを進めていくつもりでいて、ついにこの日のくるのを待ち望んでいました。
ただ、これはWindowsに対してもそうですが、ぼくはバージョンアップを出てから最低一月は待ちます。出てすぐの間は開発側でもとりきれなかったバグの報告がいっせいにあがるのが常で、それが一通りつぶれるのを待ちたいからです。というわけで4月末に10.04が出てから一ヶ月、バージョンアップのタイミングをはかっていたのでした。
公式サイトの掲示板、2chの関連スレ、そしてgoogleで「（OSとバージョン） 導入/バージョンアップ/不具合/バグ」のような感じで検索してトラブル情報を収集。問題が落ち着いてくるとトラブル報告の頻度が落ちるので、感覚的に「もういいかな？」と思ったあたりでバージョンアップに踏みきるのです。
そして今回は、拍子抜けするほどスムーズでした。
いつもなら必ず何かにはまって２〜３日あれこれさせられるのに。ぼくの場合は特に、マイナーなAMD64 CPUのユーザであることもあり、「そのアーキテクチャには対応していない」云々で泣きを見ることも多かったのです。
とはいえ、やはりノートラブルというわけではありませんでした。
バージョンアップ直後、参考情報を求めてgoogle検索してみようとしても、googleにつながらなかったのです。
あれ？と思ってエラーメッセージを見てみると、どうもfirefoxは「オフラインモード」というのになっているみたいでした。なぜ変わったのかはわかりませんが、とにかく指示どおり「ファイル」メニューの「オフライン作業」にいつの間にか入っていたチェックを外し、再度接続……できません。
というわけでまずはネットワークトラブル調査の定石、pingを打ってみました。すると「Unreachable」（ネットワーク到達不可）との表示が。どこでつまづいてるんだろう、とtracerouteすると、そもそもパケットがマシンから外へ出ていかないことが判明。
そこで経路を確認しようとnetstatしてみると、経路情報がすっからかんになってました。これはダメだろ、と経路情報を追加しようとしましたが、手元に参考書は無く、そういえばgoogleにもつながりません。やり方忘れた、やばい、八方塞がりだ、と一時パニクりましたが、記憶とmanをたよりになんとかroute addで経路追加ができました。
で、改めてpingしてみると、今度はUnreachableではありませんが、行ったまま戻ってこないようです。むむ、と思ってifconfigしてみると、eth0にIPv6アドレスはありますが、IPv4アドレスがありません。そういえばバージョンアップ最中に「ネットワークの手動設定が云々」といったエラーポップアップが出て、特になんとも思わずOKしたことを思い出しました。宛先がわかっても送り元がなけりゃ帰ってこれないよな、そうだそうだ、と思いつつ、これも記憶とmanでどうにかこうにかeth0にIPv4アドレスを付与。
…ようやくgoogleにつながるようになりました。この間、正味30分ほど。
10.04、使ってみての感想は、何だか画面表示がこじゃれた感じになったなあ、というのと、OSの起動が早くなった気がする、ということぐらい。他にもいろいろ細かく変わっているところがあるかもしれませんが、あまり気になりませんでした*1。
ほんとはグラフィックドライバも純正の新しいやつにしたかったんですが、OSが上がらなくなるとこわいから、やっぱりやめときます（＾＾；
