生活リストラ作戦(2)

生活リストラ第二弾はポイントと出費の軽減編です。

ポイント

買い物をすると、いろんなものにポイントがつきます。ヨドバシカメラのヨドバシゴールドポイントとか、楽天市場楽天スーパーポイントとか。クレジットカードの利用料に応じて貯まるものもありますよね。
こうしたポイントは、昔はそのお店固有の割引クーポンとしてしか機能しない顧客囲い込みの仕掛けに過ぎませんでしたが、現在では、これらはある種の「電子マネー」として通用するということを頭にいれておく必要があります。楽天ポイントやTポイント(TSUTAYA)なんかがその代表例ですが、複数のフランチャイズのお店で同じポイントが共通して使用可能になっている他、別ポイント間での交換も可能になっています。
この「別ポイント間での交換が可能」ということが重要で、あまり使わないお店のポイントはよく使うお店のポイントに交換すれば有効利用できますし、ポイントに有効期限があっても有効期限のないポイントに交換すればいつまでもほったらかしておけるようになります。ポイントの中には「現金に交換(=キャッシュバック)」できるものもあり、そのポイント自体としては現金化できなくても、ポイント交換サイトなどを経由すれば現金化が可能になったりもします。
要するに「ポイント=お金」なのです。


今回の生活リストラでは、銀行やクレジットカード等々お金の使い方全般について見直しを行っていますが、実際に口座開設等に動き始める前にこの「ポイント」について、まずは検討していただきたいと思います。ぼくはこれをよく知らなかったため、後から「損したなぁ」と思うことがたびたびでした*1
生活経費の見直しのメインエベントは、銀行、信販、保険、証券、といった各種金融機関について、どの会社をどんなプランで利用するか、一番有利そうな選択肢を選び直すことです。その過程で新たにおつきあいを始める金融機関も出てくることでしょう。このとき、いきなりその会社に対して利用申請を行うよりも、ポイントサイト経由で申請を行ったほうがポイント(=お金)がつくぶん有利になります*2
特に注意していただきたいのは、利用申請につくポイントは、通常の買い物につくポイントとは別物であるということ。ふつうの買い物であれば、買った商品の値段の1〜10%の範囲内ぐらいでポイントがつきます。1万円の買い物をすれば100〜1000円ぶんのポイントになります。ところが、新規口座開設などといった場合、別にお金を払ったわけでもないのに、それと同額かそれ以上(数百円〜数千円が相場)のポイントがつくのです。


ぼくは今回の見直しでSBIグループ、楽天グループと関係をもつようになりましたが、SBIであればSBIグループのポイントサイトである「EGサテライト」、楽天なら「楽天PointClub」に、まず入会したほうがいいです。
入会後、各サイトの「キャンペーン一覧」を探します。おそらくそこに、それぞれのグループに属する企業についての「新規入会キャンペーン」のバナーがたくさん用意されているはずです。それらのバナーをクリックした先で入会手続きを進めると、それらのキャンペーンがうたっているボーナスポイントの付与がされます。
けっこう多くのサイト/企業がこのような入会キャンペーンをやっているようです。「○○(目当てのサイト/企業名) キャンペーン」とかで検索してみると、いろいろ見つかるかもしれません。ぼくはこれらのことを後から知ったので、もらえるポイントをみすみす見過ごすこととなってしまいました…。

出費の軽減

よーしがんばるぞ、と腕まくりして検討をはじめてみましたが、あまりお金の出ていかない生き方をしているため、そもそも見直せるものがあまりなかったというのが実際のところでした。一般的な家族構成では生命保険や住宅ローン、税金あたりが有力な見直し対象に入るものと思いますが、ぼくは独身なので、これも関係ありませんし。


入居しているワンルームフレッツ光マンションタイプに対応していたので、インターネットアクセスをADSLから光に変えたいと前々から思っていましたが、この機会に固定電話料金まで含めて計算してみても光のほうが月1000円以上高かったので、回線速度にそこまで不満をもっているわけでもないしと思って諦めました。また、携帯電話のプランの見直しも図ってみましたが、現在加入しているプランが一番割安とわかったためこれも変更なし。
一つ気がついたのは、毎日のコーヒー代です。中学以来のコーヒー中毒なので、職場で仕事中、飲みたくなってついつい毎日缶コーヒーを2〜3本買っているのですが、毎日3本だとして一日300円*3、一年では12月/年×20日/月×300円/日=72000円の出費となります。これをどうにか減らせないものか、と現在考え中。

それと、これまで単なる口座引落で処理していた公共料金の支払いを、クレジット払いにすることにしました。口座引落とクレジット払いの差、それは「ポイントがつくかつかないか」だけであり、であればもらえるものはもらっておくに越したことはないんですから。クレジット払いに対応しているものはなるべくクレジット払いに変えてしまったほうが有利です。
ただし、電気はクレジット化しませんでした。クレジットの還元率は、よくあるカードで「0.5%未満」、率のいいカードでも「1〜2%」です。つまりその割合が、クレジット利用による値引率ということになります。ところで、電気会社は東京電力なんですが、ここは口座引落だと「口座振替割引サービス」で月52.5円定額で引かれるんですよね。だとすると、クレジット化した場合の損益分岐点は、1%のカードで5250円。うちの電気代は通常2千円台、ヒーター等使用して電気代のかさむ冬でも4千円台ぐらいなので、クレジットにすると逆に損をしてしまいます。
このような計算はけっこう重要です。ネットでポイントについて調べると、たまに「ポイント亡者」と呼べそうなほどポイントにこだわっている人を見かけますが、少なくともぼくの目指すゴールは「たくさんポイントを集めること」でなく「生活にかかる経費の削減」です。ポイントはつくけど経費削減の効果が薄いのでは本末転倒になってしまいます。何事も目標設定が大事だ、ということで。

*1:正確には「得するチャンスを逸した」ということですが、「機会損失」という立派な損です(^^;

*2:ぼくはこの制度は「不条理」だと思います。自分で調べてその会社を選択した人間にはこのような特典はなく、誰かに紹介(悪く言えば、誘導)されればボーナスがつくというのは、労力と報酬が逆相関しているからです。しかし、このことは「不合理」ではないのでしょう。誰かの言うままに行動する客は「カモ上客候補生」だからです。金融機関がこうした「カモ上客」をてぐすね引いて待ちかまえているのは、サラ金・保険・投信のトラブルについて少しでも見聞きすればわかります。たとえば、後田亨『生命保険の「罠」』asin:4062724685竹川美奈子投資信託にだまされるな!』asin:4478000247など。

*3:職場の自販機では1本100円なのです。今の職場も、前の職場でも、なぜか。