2007-2008越冬サーバ構築(1)

この冬にようやく仕事のほうが落ち着いてきたこと、そして、HDDの残り容量が少なくなってきて増設の必要に迫られたことから、以前から考えていた「家庭内サーバ構築」に着手することにしました。HDD容量の問題は、サーバにファイルサーバ機能をもたせればクリアできます。


家庭内サーバといえばOSはLinuxと決まっています。ぼくはPCより先にUNIXを触っていた人間ですので、Linuxの導入に抵抗はありませんでした。ただ、一口に「Linux」と言っても派生版がいろいろあるので、その中から何を選ぶかを考える必要はあります。
周りはほとんどが「Fedora」ユーザーで、その他は「Debian」、あと「FreeBSD──Linuxじゃありませんが(^^;──を使っている人が少しいるだけ。やっぱりFedoraかなぁと思ってはみたのですが、昔GIGAZINEでこんな記事を目にしたのを思い出しました。

この中に一つ、知らないディストリビューションがおる! 「Ubuntu──世界一のシェアを誇っているというのに、まったく聞き覚えのない、このディストリビューションが激しく気になります。
というわけで調べてみてわかったのは、

  • Ubuntu」は「ウブントゥ」と読み、アフリカ語で「他者への思いやり」を意味する。そのシンボルマークは人が手をつないだ様子をイメージしている
  • 「使いやすさ」を信条とし、インストールやセットアップが簡単でデスクトップ用途に向く、初心者に優しいディストリビューションである
  • デフォルトのデスクトップテーマは「human」といい、褐色〜オレンジ色を基調としている

ということでした。詳しくはWikipediaを参照のこと。

ぼくは、これしかない、と思いました。惚れた、と言っていいと思います─そのオレンジ色に(^^;;
日本語版ではデフォルトフォントとして、他のLinuxで使われているようなあのヘタな(失礼!)東風フォントではなく、もっと見やすいIPAモナーフォントを使っているのも魅力でした*1。いや、フォントなんて変えればいいでしょ、という話はあります。ありますがしかし、「変えられるからデフォルトがどうでもかまわない」というUNIX界隈にたまに見受けられるそうした風潮が、ぼくには我慢なりません。いろいろあるなら、その中でなるべくユーザーフレンドリーなものを選んで提示しよう──そういう「姿勢」を、IPAモナーフォントの採用ということを通じて見せつけられた思いがします。ぼくが魅力を感じたのは正にそのことだったのです。


というわけでつづきます。

*1:百聞は一見にしかず、次のページを見ていただくとわかりやすいと思います。→Linux標準の日本語フォント