「次に読む本」をストックする(1)

言及した本の一覧を見ていただければわかるように、ぼくはそこそこ本を読む人なのです。
でも、本を読む人にもいろんな人がいて、書店にフラッと入って目についたものを手にする人、仕事で必要な本をガバッと購入する人。特定の作者やシリーズのファンで、その発売日をチェックしている人も多いでしょう。あるいは、特定の書評者が評価した本を読むことにしている人もいることと思います。そのような人たちだと、「次に読む本」というのはほぼ自動的に決まってくるわけです。
それに比べて話の難しくなるのは、ぼくも含めた、何か「これ!」と読むジャンルが決まっているわけでもないのだけど、本屋で衝動買いをするのでもない、という人たちですね。この場合、本をどこかでチェックした後、その情報をしばらくストックしておく必要が出てきます。

文献一覧をコピーする

大学に入ったばかりの頃、ぼくがしていたのはこの方法でした。学術書は巻末に「引用・参考文献一覧」が載っています。これをコピーしてファイルに貯めておくのです。
この方法のメリットは、

  • 一度に関連文献をまとめてたくさんチェックできる
  • コピーするだけでお手軽

一方デメリットもあって、

  • 一枚10円のコピー代が意外にバカにならない
  • 特に読む気のないものもたくさん含まれる
  • 情報の重複がしばしば生じる
  • 紙がいっぱいで邪魔に感じる

というわけで、この方法はどうしても必要な場合に限ってやることになっていきました。まあ、その道の「プロ」でもないですしね、こういう労力のケチり方はけっこう大事なんですよ。

書籍チェックノートをつくる

その代わりにするようになったのが、次の方法です。大学ノートを一冊用意して、気になった本の情報を「著者名、書名、出版社名」のかたちで一行おきにズラズラ書いていく、というもの。
この方法のメリットは

  • 持ち運びがしやすく、書店や図書館でも参照できる
  • ランダムに本が選べる

一方、デメリットとしては

  • データを手書きで引き写すのが面倒

ぼくは飽きっぽい性格なのか(^^; 同じジャンルの本をたてつづけに読むと疲れてしまうんですね。本を5冊入手したら、ジャンルは全部バラけていないと気が済まない。そんなぼくには、メリットに挙げている「本のランダムアクセス」という特徴はけっこう重要だったりするのです。


で、以上のようなことを最近までつづけてましたが、これをもう少し合理化できないものかと考えました。すると、書籍「情報」の「管理」なわけだから、これはコンピュータでやってしまえばいいのじゃないか。てゆーかもっと早く気づけよ、まがりなりにも情報関係の学部にいた人間のくせに、とぼくを知る人には思われることでしょうね。自分もそう思います。なかなか思い至らないものなんですねー、灯台もと暗しというか何というか。
というわけで、つづきます。