読書の近況

読書感想文は大変ひさしぶりですが、本自体はずっと読み続けてまして。 blog開設10周年記事で少しふれた「アメリカの政治と宗教」について、本を読みだした直接のきっかけは、今年話題になった大統領選 ・・・ではなく(^^; 昨年末大阪・名古屋に出張する…

栃内新『進化から見た病気』

2016/12/16に一度投稿した記事なのですが、誤字を見つけたので修正して保存したところ、Linuxを使っているせいでか、なぜか記事が全面的に文字化けしてしまいまして・・・ Googleのキャッシュからデータをサルベージ、記事を復旧しての再投稿となります。 季…

生活リストラ作戦(8)

約一年ぶりの「生活リストラ作戦」ですが、今回は現状の棚卸し回です。 見直しのきっかけは、後で話の出てくる「WAON POINT」騒ぎなんですが・・・(^^; カード カード ブランド 電子マネー ポイント 付帯サービス 主な利用先 楽天カード VISA Edy 【共通…

生活リストラ作戦(7)

「わたしたちは ここにいます」── がっこうぐらし!第1巻 (初回限定版) [Blu-ray]出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2015/09/26メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (10件) を見る 突如現れ、その身体が限界を迎えて朽…

マトモな哲学のすすめ(8)

この記事はもともと読書感想文として書き始めたのですが、書いてみたら内容的につながってしまったので、タイトルを変えてこのシリーズに含めてしまいました。 「マトモな哲学のすすめ」は初心者向けに書いてるつもりなので、ややこしくなりそうな話はなるべ…

マトモな哲学のすすめ(7)

マトモな哲学のためのブックガイド・その4 哲学入門記事のつづき、8年ぶりのブックガイドです(^^; 前回までは哲学入門ということで、「哲学の考え方や歴史」といった基礎的なことに焦点を当てたラインナップを紹介しました。 久々のブックガイドとなる…

高増明ほか『ポピュラー音楽の社会経済学』

あともう一冊。こちらは「権利者削除」について考えようと思って手にしました。 ポピュラー音楽の社会経済学作者: 高増明出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2013/12/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る Amazonのページにも書いてあ…

宮本直美『宝塚ファンの社会学』

「ファン心理」というものを知りたくて、以前からボチボチと本を読んでました。たとえば『ファンとブームの社会心理』asin:4781907245とか、これを読んだのはだいぶと大昔ですが『サブカルチャー神話解体』asin:4480423079だとか。 そんなぼくが、「あとで読…

マトモな哲学のすすめ(6)

超久々の読書感想文です。 以下の哲学入門記事のつづきなんですが、 …これ書いたのもう8年も前なんですねΣ(゜д゜; マトモな哲学のすすめ(1) - hideo's hideout. マトモな哲学のすすめ(2) - hideo's hideout. マトモな哲学のすすめ(3) - hideo's h…

アカロフ&クラントン『アイデンティティ経済学』

あと最近読んだ経済学書をもう一冊。アイデンティティ経済学作者: ジョージ・A・アカロフ、レイチェル・E・クラントン,山形浩生、守岡桜出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/07/21メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 128回この商品を含むブログ (…

中島隆信『刑務所の経済学』

刑務所の経済学作者: 中島隆信出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2011/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見るこの本、題名に「経済学」とついてはいますが、あまり経済学らしい話が出てきません…

宗教的な、あまりに宗教的な

以前、哲学についての入門記事を書いたのですが、その際に初心者向けのブックガイドをやっています。 マトモな哲学のすすめ(1) - hideo's hideout. マトモな哲学のすすめ(2) - hideo's hideout. マトモな哲学のすすめ(3) - hideo's hideout. マトモ…

生活リストラ作戦(5)

今回の生活リストラで読んだ本を紹介します。 この何倍かの本を同時期に読みましたが、中でおすすめしやすいものを選びました(マクロ経済や会計の基礎もあらためて再勉強中だったりします(^^;)。 月光! マネー学作者: 田村正之出版社/メーカー: 日本経…

本のチェックをクラウドで

自分的にひどくタイムリーなんですが、こんな記事をはてブで見かけたので… 無料の「読書管理サービス」8選 - CNET Japan ぼくはWindows PCが壊れるまで、下記の方法で読書管理をしていました。 XTMemoを便利に使おう、の一例。 - hideo’s hideout. さらに快…

新城カズマ『ライトノベル「超」入門』

「新書」ということばの英訳がもしその字面どおりに「novel」であったなら、この本ほど「ライトノベル」ということばの当てはまる本も珍しい、などと思いました(^^; ライトノベル「超」入門 [ソフトバンク新書]作者: 新城カズマ出版社/メーカー: ソフト…

杉本厚夫『映画に学ぶスポーツ社会学』

今年は国際的なスポーツイベントがいろいろありました。年初にトリノオリンピックがあり、春先?にワールドベースボールクラシック(WBC)の第一回。さらにサッカーワールドカップ。 そして、スポーツにからむ事件も、いくつか起きています。そんなときに読…

森達也『スプーン』(3)

というわけでつづき、さっそく秋山眞人と著者の会話から。 「狂人と超能力者との区別は僕らにはつきません」 「はい」 「すごく失礼な言い方になるかもしれないけど、こうして撮影を続けながら、僕はただの狂人を撮っているだけじゃないだろうかという不安を…

森達也『スプーン』(2)

前回のつづきです。 今回は本書の中の印象的なところを拾ってコメントしていきたいと思います。 超能力者・秋山眞人の妻に著者が質問して返ってきた答え。 「……別に超能力者だから結婚したわけじゃないですし。普通ですよ。普通の夫だし普通の父親です」 そ…

森達也『スプーン』(1)

このところずっと森達也づいてるぼくですが、今回読んだのはこれです。 スプーン―超能力者の日常と憂鬱作者: 森達也出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (19件) を見る森達也の他のいくつかの本と…

登場人物の口調と社会的役割

マンガやアニメ、小説やテレビドラマなんかにふれていて、小さい頃とても疑問に思ったことがありました。それは「登場人物の口調」です*1。 たとえば、女性の登場人物の「あら、」とか「〜のよ」「〜だわ」。ぼくは関東生まれの関東育ちで関東弁を話す、いわ…

森達也『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(2)

マスコミの話は置いておいて、先に進みます。著者のことば。 撮影の準備期間も入れればもう二年以上彼らと接してきたことになるが、オウムについて君は何がわかったの? と訊ねられれば、僕はこう答えるだけだ。 「何もわからないことがわかりました」 世の…

森達也『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(1)

こないだ『放送禁止歌』を採りあげました。世の中のこと、そして宗教の問題についてこだわりをもつぼくが、同じ著者の手になるこの本を採りあげない理由はありません。 「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)作者: 森達也出版社/メーカー: …

遅読の原因

ぼくは本読みのくせに速読ができない人間で、「遅読家」を自称しています。人が2〜3時間で読めるというものを読むのに、その3倍の時間がかかることもしばしば。なんでこんなに読むのが遅いのか、考えてみたことを以前本館のほうに書きました*1。 ところが…

安藤健二『封印作品の謎2』

封印作品の謎 2作者: 安藤健二出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/02/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (72件) を見るこないだに続いて作品の「封印」に関わる本。 前著では「差別」に関わって規制された作品の紹介が主…

森達也『放送禁止歌』

放送禁止歌 (知恵の森文庫)作者: 森達也出版社/メーカー: 知恵の森発売日: 2003/06/06メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 961回この商品を含むブログ (180件) を見るふり返ってみれば小学生の時分から、ぼくは「表現の保護と規制」の問題に関心を持ちつづけ…

きたみりゅうじ『新卒はツラいよ!』

新卒はツラいよ!作者: きたみりゅうじ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 86回この商品を含むブログ (44件) を見る平成不況のまっただ中に求職することになり、中小IT企業に新卒未経験で就職、そして退職するまで。…

マトモな哲学のすすめ(5)

マトモな哲学のためのブックガイド・その3 哲学ブックガイドの最後ということで、少し本格的な入門書をドドッと紹介します。 最初のブックガイドで哲学における「論理」の重要性を説明しました。 論理についての研究はさかのぼれば古代ギリシャのアリストテ…

マトモな哲学のすすめ(4)

マトモな哲学のためのブックガイド・その2 マトモな哲学入門書の紹介第二弾です。 前回紹介した本には哲学者の名前がほとんど出てきませんが、今回はそういうわけで哲学者の仕事に言及する“より一般的な”哲学入門書を採りあげました。 哲学のモノサシ作者: …

マトモな哲学のすすめ(2)

マトモな哲学のためのブックガイド というわけで、ぼくがこれまで読んだ中で「マトモな哲学を始めたい」という人に推薦できる本をいくつか紹介してみようと思います。入門書なので、「前提知識をほとんど必要としない」ということを念頭に置いてピックアップ…

「次に読む本」をストックする(4)

前回XTMemoを使って読書チェックノートをつくる方法を紹介しましたが、XTMemoの作者towofuさん直々に、bk1の書籍詳細ページからワンクリックでXTMemoへ書籍データを追加するSleipnir用のスクリプトを書いていただけました(^^) XTMemo(XTMemoのホームペ…

「次に読む本」をストックする(3)

XTMemoをチェックノート代わりにする 前回までのような紆余曲折の末、いま手元にあるソフトを利用して何とかできないかと思ったのです。実際できたものは妥協の産物で、これまで挙げたすべての「デメリット」をクリアしたものではありえないわけですが、その…

「次に読む本」をストックする(2)

アナログチェックの定石を前回書き忘れてました。気になる本をよく出す出版社の「目録」を手に入れる、これです。まあでも、今ならウェブで引いてくるのも簡単なんですけどね、一応。 それで今回は、デジタルチェックの仕方について。 書籍管理専用ソフトを…

「次に読む本」をストックする(1)

言及した本の一覧を見ていただければわかるように、ぼくはそこそこ本を読む人なのです。 でも、本を読む人にもいろんな人がいて、書店にフラッと入って目についたものを手にする人、仕事で必要な本をガバッと購入する人。特定の作者やシリーズのファンで、そ…

瀬田季茂『科学捜査の事件簿』

こないだ「筆跡鑑定についてフォローしてみたい」と書きましたが、あのつづきになります。 「筆跡鑑定」についてGoogleで検索していただければわかると思いますが、この世界、というか業界は、かなり“微妙”であるようです。 筆跡鑑定の「応用分野」として有…

伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』(2)

途中経過の定時連絡です。「第二章 切断線を超えるもの」および「第三章 「キャラクター」とは何か」まで読んだところ。 この本、出版後たいへん話題になり、『ユリイカ』で特集があったとのこと。まだ半分しか読んでおらず、これから本題というところなので…

伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ作者: 伊藤剛出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 9人 クリック: 175回この商品を含むブログ (314件) を見る「第一章 変化するマンガ、機能しないマンガ言説」…

ソメイヨシノの「起源」?

ソメイヨシノは済州島生まれ? で、ここからは『桜が創った「日本」』の余談になりますが、 始原の桜語りでは、ソメイヨシノには低い価値しかあたえられない。新しい桜であり、済州島か伊豆半島周辺か江戸か、いずれにせよ日本文化の本来の中心地から遠い地…

佐藤俊樹『桜が創った「日本」』

桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 (岩波新書)作者: 佐藤俊樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/02/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (72件) を見る「桜語り」の社会学、といったような趣きの本。 植物にあまり…